我家は台湾人と日本人の国際結婚家族です。
わざわざ国際結婚という必要も無いほど、最近は色々な国籍の方と結婚をする人が増えてきました。
今回は日本人同士の結婚とはちょっと違った国際結婚をした夫婦の悩みをご紹介したいと思います。
言語がある程度使えるようにならないと面倒な事が多い
日本に移住してきた昨年の2月から早いもので一年半。移住時の奥さんの日本語レベルは本当に挨拶程度でした。そんな状態で日本での生活が始まりました。
最初にやってくるハードルは公共手続き。日本で引越ししたら住民票の異動、賃貸住宅に住み始めれば各種手続きを電話などで連絡して生活が始まりますが、もちろん日本語を利用しないとかなり不便です。
当然、引越しなどは年に何回もするわけでも無いので、私が済ませてしまえば良いのでさっさと済ませてしまいました。
次にやってきたのが娘の保育園探し。
これは仕事をしている私にとってはちょっとしんどい作業でした。当時の記事はこちらにあるのでもしよかったら見て下さい。
当時を思い返しても、当時日本の保育園事情を全く知らずに帰国した我家にとっては最初の大きな壁でした。もちろん奥さんには行政に問い合わせることも、そのシステムを理解できるわけでもないので仕事の合間に色々と保育園に連絡をしたり、市役所に出向いたりしていました。
その後、引越しも無事に終わり保育園も始まることで少しずつ生活が落ち着き始めますが、普段の生活でもちょっとしたことではあるものの、日本語が理解できないと不便な事が多いことに気が付きます。
たとえばスーパーでの買い物、病院、宅急便再配達、保育園との連絡、子供の予防注射など上げればキリがないのですが、日本人であれば何の支障も無いことが奥さんにとってはちょっと一苦労となりました。
大方、身振り手振りでその場を乗り越える事は出来るのですが、毎日の事なのでやはりストレスが積み重なったと思います。本当にどうにもならない時は奥さんから携帯電話に連絡があって説明をしたりしたこともありましたが、最近はほとんどありません。
スマホの出現により写真が簡単に遅れる時代となったことも大きな助けとなっていますが、やはりそれでも言葉の壁というのは想像以上に大きいものです。
我家が台湾にいた時は、今の日本での状況が全く逆になっていたわけで、奥さんが全て対応していたことを思うと日常生活の基盤を運営しているのはやはり奥さんという家庭が多いので、奥さんの言語スキルというのはやはり重要なのだと思います。
今では、子供はすっかり日本語が上手くなり、その日本語を奥さんが学ぶという図式が出来上がりつつあり、子供ではありますが奥さんの日本語の良き先生となっています。
家族、夫婦やカップルに対する考え方の違い
日本は未婚率が高まって、結婚しないもしくはシングルの人が多くなっているというのはメディアでも随分取り上げれていることですが、台湾でも同じ傾向があり結婚年齢が年々高くなっていると言われています。ただ、実際に台湾で生活をしていると日本とは全く違った光景に合うことが多くなります。
それは若いカップルから老夫婦まで仲良く手を繋いだり、手を組んだりして街を歩く人達が日本に比べると圧倒的に多いです。
日本だと中年から老齢の夫婦が手を繋ぎあるくという事に対して、何らかの違和感を持つ世代や人が多いのも事実ですが、台湾ではそれが当たり前でした。
また、日本よりも残業に厳しい(日本も少しずつ変わってきましたが)台湾では、食事を家族で屋台で食べたり自宅で一緒に過ごす時間が日本人の家庭よりも多いと感じました。
特に台北の様に都会ではない台中だったからというもあるかとは思いますが、家族や親族との繋がりが強いというのも日本との違いの一つかもしれません。
一つの例として印象的だったのは、台湾企業の社員慰安旅行です。日本でも慰安旅行はありますが、基本的に社員が対象ですので、従業員のみで出かけたりイベントに参加するというのが当たり前だと思います。
しかし、台湾企業では社員の家族も同伴可能であり、またその費用も会社がある程度負担してくれるというケースも多くあります。私の台湾人の友人の多くが年一回の社員旅行で日本であったり、韓国、中国をはじめ色々なところへ社員旅行へ出かけていますが、いつも家族同伴で楽しそうに写真に写っているのが印象的です。
というわけで、我家も基本的に家族同伴が当たり前なので、同僚や友人との食事や集まりでも極力家族全員で参加させてもらっています。
まとめ
その他にもちょっとした困り事や悩み事も日常的に発生するのですが、やはり需要なのは家族で前向きに一つ一つ乗り越えることだなと感じています。一度乗り越え、後になって振り返ると大した問題じゃなかったんだと気付きます。
普段の生活ぶりを周囲の人間に少し話すと、大変だねとか苦労してるんだねなどと気にかけてもらうことが多いのですが、実は当の本人はそれほど苦労に感じていないんです。
100人いれば100通りの人生があるように、100通りの家族の形があります。
我家も日本ではほんの少し違った家族ではありますが、海外に出れば国際結婚をしている夫婦は当たり前のようにいますし、日本も今後もっと国際結婚が増えていくと思います。
需要なのは家族が協力して毎日充実した生活を送れるように互いが考えて努力していくこと。
そんな事を肝に命じて今日もがんばります。